イベントレポート '25/5月開催 とことんDevOps勉強会「いまさら聞けない Git 超入門」
今回のとことんDevOps勉強会は「いまさら聞けない Git 超入門 〜Gitって結局なに?から始める第一歩〜」と題して、日本仮想化技術の宮原がGit初心者や基礎から学び直したい方を対象とした超入門セッションを発表しました。
Gitは、ソフトウェア開発の現場をはじめ、ドキュメント管理やチーム開発など、さまざまなシーンで活用されているバージョン管理システムです。しかし、「聞いたことはあるけど、実はよく分かっていない」という方も少なくありません。
今回のセッションでは、「Gitとは何か?」「なぜ使うのか?」といった基本的なポイントから、clone
、commit
、push
といった主要コマンドの使い方までを、図解と実演を交えてやさしく解説しました。今後全3回にわたって、GitLabの使い方やCI/CDの基礎までを扱っていくシリーズの第1弾です。
セミナー動画
発表資料
よくある質問(FAQ)
GitとGitHub(またはGitLab)は何が違うの?
回答 Gitは「バージョン管理システム」そのもので、ファイルの変更履歴をローカルで記録・管理するツールです。 一方、GitHubやGitLabはそのGitの履歴をインターネット上で共有・運用できるリモートサービスです。 簡単に言えば:
- Git:道具(ローカル)
- GitHub/GitLab:道具を活かすプラットフォーム(クラウド)
という関係です。
commit
したらファイルは保存されたってこと?
回答 はい、git commit
をするとローカル(自分のパソコン上)に履歴として保存されます。 ただし、他のメンバーと共有されるわけではありません。チームと共有するには、GitHubやGitLabなどのリモートリポジトリにgit push
で送信する必要があります。
コミットメッセージって適当でも大丈夫?
回答 形式的にはどんなメッセージでも動作しますが、後から見返したときに意味が分かるように書くのがベストです。例は、わかりやすく日本語で表現しています。 例:
- NG:「修正」や「ちょっと直した」
- OK:「バグ修正:画像が表示されない問題を解消」
履歴が読みやすくなり、チーム全体の生産性も向上します。
間違えてファイルを消してしまった!元に戻せる?
回答
Gitは変更履歴を記録しているので、コミット済みの内容であれば復元が可能です。 例:git checkout <ファイル名>
で直前の状態に戻すなど。 ただし、add
やcommit
をしていない「未保存状態」の削除は復元できないため、こまめなコミットが安全対策になります。
.gitignore
って何?なんで必要なの?
回答 .gitignore
は、Gitで「追跡対象から外したいファイル」を指定するための設定ファイルです。 例えば:
- 一時ファイル(例:
*.log
) - 個人の設定ファイル(例:
*.env
) - コンパイル後のビルド成果物(例:
dist/
)
これにより、チームに不要なファイルを誤って共有するリスクを防げます。GitHubやGitLabでも.gitignore
が設定されていないと、大量の無関係ファイルがアップされてしまうことも。